外側からの治療 スムースライナー

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スムースライナー ― 陥没形のにきび跡を改善させるサブシジョンRF

スムースライナーはサブシジョンRFと言われる機器です。皮膚深層から皮下よりニキビ跡の陥凹に伴う瘢痕部分を剥離し、高周波(RF)で周囲を加熱コラーゲン増生を促進させることで、にきび跡の改善を促します。
更に一連の施術でヒアルロン酸などの充填剤を併用することが出来ます。これによって瘢痕部位の再癒着を軽減し、治療効果をさらに高めることが出来ます。

スムースライナーの治療手順

  1. お肌の状態や症状の確認のために診察・カウンセリングを行います。
  2. メイクなどをクレンジングで落としていただきます。
  3. 施術範囲に局所麻酔をします。
  4. 施術します。(症状や部位・範囲によって時間は前後します)
  5. 10分間冷却させます。
  6. 施術終了になります。お化粧は翌日からしていただけます。

スムースライナーの働き・効果

陥凹で引き込まれる線維組織をカットする

ニキビ跡治療では下記の対策を複合的に行う必要があります。

  1. 少しずつ肌の入れ替えを行う
  2. 真皮層のコラーゲン増生を促進させる
  3. 真皮~皮下で引きこまれている結合織を処理する

1.2 の治療は多くなされていましたが、3 は古典的な手法の一つでありながら、日本ではあまり受け入れられなかった経緯があります。
スムースライナーは 2.3 に当たる治療を行う機器です。当院では日本人の方に治療として受け入れやすくするために、ヒアルロン酸などの注入を最後に行っております。

スムースライナーの治療で行われること

サブシジョンRF「スムースライナー」は 上記 2と3 加熱と剥離を同時に行うことが出来ます。
今までサブシジョン(皮下剥離)を行なうためには、針・ワイヤースカルペル等で行なうしかありませんでしたし、同時に加熱は出来ませんでした。
サブシジョンRF「スムースライナー」は、治療部位を麻酔し、専用カニューラを挿入したのち、以下のように治療を進めていきます。

  1. 癒着をカット

    癒着カットのイメージ図皮膚の陥凹部は線維組織によって下部に引き込まれています。そこで癒着している下部を特殊な形状の先端でカットしリリースします。

  2. 高周波で熱を加えます

    高周波発生のイメージ図皮膚深層の癒着を剥離することで、引き込まれが軽減されます。その場所で高周波を発生させることで熱影響を与えます。この作用でコラーゲン増生が促進され陥凹部位の改善が期待できます。

  3. ヒアルロン酸などの注入材を併用

    ヒアルロン酸注入のイメージ図剥離を行なうことで陥凹の症状は軽減されます。さらに、再癒着を軽減しつつ足りないボリュームを足す目的でヒアルロン酸等の充填を必要に応じて行ないます。新たにコラーゲン増生が得られる間の維持にも、このような方法は必要になります。

スムースライナーの治療間隔

皮膚は元の形に戻ろうとする力があります。そのため治療は複数回必要となります。
スムースライナーは瘢痕部位を剥離し熱影響を同時に与えることが出来る機器ですが、その作用が強いため、数ヶ月に1度のペースで必要に応じて行ないます。

スムースライナーのリスク

皮膚深層~皮下を剥離しますので、術後の腫れ・内出血があります。
皮膚を下層から強力に加熱することができる機器ですので、表面まで赤みや熱傷が起きる場合も考えられます。皮膚表面の皮剥けなどが起きることがあります。強力な効果があることの裏返しの作用とも言えます。

スムースライナー治療が有効なにきび跡

サブシジョンRFによるニキビ跡治療は残念ながら万能な方法ではありません。にきび跡の形や硬さによってその効果は左右されます。

にきび跡の形

ローリングスカーに一番有効

にきび跡には大きく3種類あります。

  1. アイスピックスカー

    キリで穿ったようなニキビ跡。真皮を超えていることも多い。

  2. ボックスカー

    底が平坦で丸め。浅いものと深いもので分けることが多い。

  3. ローリングスカー

    底面が筋膜などに癒着していたりして、波打っているようにみえる。

1のアイスピックスカーは、牽引部位を剥がすことができると思いますが、実際には困難なことが多いです。

2のボックスカーは、中程度~大きなものが対象となります。細かいボックスカーはフラクショナルアブレーションをおすすめします。

3番のローリングスカーには一番効果的と考えられています。筋膜との癒着を剥がし、引き込まれている部位を改善させることがで可能です。

にきび跡の硬さ

サブシジョンでけん引する瘢痕組織を剥離しても十分に引き上がらない場合があります。多くの場合は、上部のにきび跡の瘢痕組織が固く、伸展してくれないことに起因します。せっかく持ち上がっても その形で盛り上がることになったりします。

サブシジョンを行えば何でも解決するわけではなく、にきび跡の硬さを取り除いて上げる必要があります。

そこで重要になる治療法が各種フラクショナル機器です。
瘢痕部位を少しずつ入れ替えていくことで、にきび跡を柔らかくぼかしていってくれます。この段階で、必要であればサブシジョンを行うことで、効率よく治療を進めていくことが出来ます。相乗効果が十分得られる方法です。

にきび跡を指で伸展させて、広がる・平らになるようでしたら サブシジョンの効果が期待できます。

フラクショナルアブレーションとの併用

スムースライナーのニキビ跡治療は単体で完結するようなものではなく、複合的な治療でその効力を発揮します。
ニキビ跡治療の主体はあくまでフラクショナル機器です。その効果を高める目的で使用する形が適切な方法と考えています。

なんでもサブシジョンRFを行えば良いというものではなく、初めにフラクショナルアブレーションで肌の置換を行ない、ある程度の改善を見てから適宜使用することが良いと考えています。

スムースライナーの料金表

部位 1回
両頬範囲 ¥100,000
ヒアルロン酸他消耗品含む
  • ヒアルロン酸を大量に必要な場合、追加料金がかかります。
  • 治療箇所が大量の場合すべてを行うことが困難なため、複数回に分ける必要があります。